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エルカセットデッキ EL-5 [エルカセット]

今やオーディオ「黒歴史」のひとつと言われている(?)
知る人しか知らない(笑)記録媒体
「ELCASET(エルカセット)」。

1976年に鳴り物入りでオーディオ会に登場したのだが
今や完全に過去の遺物となってしまいました。


EL1-1B.jpg

そのコンセプトは
「オープンリールの音を、カセットに。」
当時はオープンリールデッキはマニアやプロで使われていて
(オープンリール自体が分からないか(笑) それはまた今度!)
一般に普及したコンパクトカセットテープより高音質!
でも いちいちテープをリールに巻き付けたりして
使い勝手は悪い(マニア向き)。

その幅広のテープをケースに入れて、カセットのほぼ倍のスピードで
使えば当然音は良くなるわけで、とっても明確な理屈の商品です。

で、結果「大きなカセットテープ」になったワケですが・・・
普及しなかった理由も 今となってはとっても明確(^^;)。
音質はもっとでかい(長い)オープンリールには劣り、
(しかもオープンリールはハサミで編集出来るし)
手軽さはカセットテープには及ばない・・・。
なんか似たような理由で失敗した製品がゴロゴロありそうな展開(苦笑)。
とどめはすぐ後に発売になった
カセットテープの「メタルテープ」。
その存在すら奪われてしまう結果になりました。
この時、メタルテープの旗振り役のひとりが「ビクター」!
なんか聞いたような話がここでもあったのでした(苦笑)。


EL-5.JPG

で、うちにある ソニーのエルカセットデッキ
EL−5 ですが、
「ソニーにもらいました!」。

販促のためソニーがおこなった
「エルカセット 100名様モニター」に当たったのです☆
そりゃあもう 大喜び!
発表の載った雑誌を本屋で見て 思わず友人と歓声を上げました(笑)。

実際、使い勝手は良かったです。
高校の時、友達とフォークソングの録音をやっていましたから
このEL-5とTC-5350SDで多重録音をしたり とても活躍してくれました。
ツマミの配置が5350とほとんど同じなのも良かったし(笑)。
あとはFMのエアチェックを流し録りして カセットにダビングする
マスターとして使ったり そんな使い方もしていました。

音もカセットテープより「余裕のある」感じ。
「自然な感じ」なのかも。
「煌びやか音」では無かったです。
ソニーのテープの特徴(他社比較)かも知れません。

で、
この様な使い方に共通するのは「テープの使い回し」です。
理由は簡単!
テープが高い!(笑)
貧乏高校生には 60分1500円のテープはおいそれと買えません!
ましてや 60分2500円のDuadなんか 1回しか買わなかった(^^;)。

そんな状態でも数年間 がんばって動いてくれました。
私にとってはありがたい機種であります☆

えー、ちなみにまだお手元にEL−5のある人は(いないって!(笑))
「あれ?テープの窓がちょっと違うかも?」と思うかも知れませんが
透明な窓は「アクリル板」に変わっています。
本物はガラス製でした。
手からこぼれた単1電池がぶつかって見事に割れました!。
割れた破片を片付けながら「ちゃんとガラスを使っているんだぁ…」と
悲しいながらも感心したモノです(泣)。


エルカセットデッキ EL-5  128000円  1976.7発売

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